三菱電機

ITERのTFコイル巻線部とJT-60SAの大型超伝導コイルを製作する電機メーカー。2025年にはQSTと直径8mの銅製FPPC2体を完成し、磁場の生成からプラズマ位置制御を支える炉内機器へ実績を広げている。

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FUSION INDUSTRY掲載日 2026-10-08更新 2026-10-085 MIN READ
CURRENT STATUS

研究装置向け供給・次世代機器開発

情報確認日:2026-10-08
COUNTRY
日本
TECHNOLOGY
要素技術
FOUNDED
未確認
FUNDING
未確認
三菱電機株式会社の事業・開発工程。ITER向け巻線部:超伝導導体を巻き、コイル内部の構造を製作、JT-60SAの磁石:大型の超伝導磁石を、装置の閉じ込めへ、高速位置制御:容器内の銅製コイル、プラズマを素早く制御。
超伝導磁石と、プラズマの位置制御。磁場をつくる超伝導磁石と、位置を動かす銅製コイルを分けて理解する。FUSION INDUSTRY 編集部作成(独自概念図)

事業上の役割と製品

三菱電機は、超伝導電磁石と精密なコイル製作技術を核融合研究装置に供給する電機メーカーである。核融合分野の主要製品は、ITERのトロイダル磁場(TF)コイル巻線部と、JT-60SAの中心ソレノイド(CS)・平衡磁場(EF)コイル。炉の開発主体とは役割が異なり、研究機関の設計要求を、巻線・絶縁・組立・据付の工程へ落とし込む立場にある。超電導応用製品

事業上の役割と製品:三菱電機は、超伝導電磁石と精密なコイル製作技術を核融合研究装置に供給する電機メーカーである。核融合分野の主要製品は、ITERのトロイダル磁場(TF)コイル巻線部と、JT-60SAの中心ソレノイ…。実機製作と顧客の確認:ITERでは、三菱重工がQSTから受注したTFコイル5基について、三菱電機が巻線部を製作した。三菱重工が構造物との一体化を担い、2023年8月に最後の完成コイルの製作完了を発表している。したが…
本文の論点を整理したオリジナル図解。資料確認:2026-10-08。図:FUSION INDUSTRY

実機製作と顧客の確認

ITERでは、三菱重工がQSTから受注したTFコイル5基について、三菱電機が巻線部を製作した。三菱重工が構造物との一体化を担い、2023年8月に最後の完成コイルの製作完了を発表している。したがって、三菱電機の実績は5基分の巻線部であり、ITER全19基を単独供給したと解釈してはいけない。完成コイルと巻線部の分担

2025年12月23日には、QSTと共同でJT-60SA用高速プラズマ位置制御コイル(FPPC)2体の完成を発表した。直径8mの銅製コイルを内径10mの真空容器内で製作し、位置・形状精度±2mm以内を達成。QSTが性能と基本設計を担当し、三菱電機が製作方法を考案した。FPPCは大電流を流す銅製の制御コイルであり、上記の超伝導コイルとは区別される。QST・三菱電機共同発表

バリューチェーンでの意義

磁場閉じ込め装置では、強い磁場を発生するだけでなく、狙った形状と位置でプラズマを維持する必要がある。同社の製作範囲は、この二つをハードウェア側から支える。JT-60SA増力工事についての自社説明では、FPPC、安定化板、容器内冷却配管などを受注範囲に挙げ、高強度導体の自動巻線技術を基盤としている。工場内の部品製造に加え、既設設備に囲まれた真空容器内での計測・組立も重要な供給価値となる。ITER/BA成果報告会2024・三菱電機資料

開発段階と残る課題

FPPCの完成は製作精度を満たした段階の成果であり、加熱実験を通じたプラズマ制御性能の検証とは分けて捉えるべきだ。同社は狭い作業空間、既設構造物への高精度据付、他社工事との工程調整を難点として示している。原型炉向けにもコイルの設計検討を進めるが、研究装置で得た工法を将来の大型機器に適用するには、絶縁や導体構造、組立性を改めて検証する必要がある。公開資料からは同社による商用核融合発電炉の完成や発電実績は確認できない。製作課題・原型炉向け検討

企業 DATA

国
日本
地域
アジア
企業カテゴリー
サプライヤー
方式・炉型
要素技術
開発段階
研究装置向け供給・次世代機器開発

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