EX-Fusion

動くターゲットへ繰り返しレーザーを当てる制御を開発。10 Hzの模擬燃料照射と、レーザー加工サービス、発電までの残る課題を読む。

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FUSION INDUSTRY掲載日 2026-10-07更新 2026-10-086 MIN READ
CURRENT STATUS

研究開発・実証装置開発

情報確認日:2026-10-08
COUNTRY
日本
TECHNOLOGY
Laser / ICF
FOUNDED
2021
FUNDING
未確認
DEVELOPMENT ROADMAP
CONCEPT構想
DESIGN設計
CONSTRUCTION建設
FIRST PLASMA初プラズマ
NET ENERGYエネルギー利得
PILOT PLANT実証プラント
COMMERCIAL商用運転

一般的な段階の参照図です。この企業・計画の正確な到達地点は未確認のため、位置を確定していません。 方式や事業によって開発経路は異なります。

EX-Fusionの事業・開発工程。供給する:模擬ターゲットを、繰り返し投入、測って追う:位置と通過時刻を検出、光学系を制御、照射する:毎秒10回の照射を発表、2025年7月・浜松。
動くターゲットへ、位置と時刻を合わせる。模擬燃料での要素技術実証。毎秒10回の核融合点火・発電の実績ではない。FUSION INDUSTRY 編集部作成(独自概念図)

動く燃料へ繰り返しレーザーを当てる

株式会社EX-Fusionは、2021年7月設立の大阪大学発スタートアップ。レーザーを用いる慣性閉じ込め核融合の商用炉を目指し、燃料ターゲットの連続供給、位置の計測・追尾、レーザーの照準制御を開発する。本社は大阪府吹田市、浜松などに開発拠点を持つ。核融合で得た光制御技術を産業用レーザー加工にも展開している。会社紹介/拠点情報

一回の反応と、繰り返し運転の間

レーザー核融合では、小さな燃料を圧縮・加熱する工程を何度も繰り返す必要がある。ターゲットを供給しても、その軌道には揺らぎがあるため、到達位置と時刻を測り、光学系を調整しなければならない。同社の公開実験説明では、模擬ターゲットをセンサーで検出し、反射ミラーの角度を制御してレーザーを追従させる。ここは、発電所向けの繰り返し運転に向けた工学的な入口に当たる。供給・追尾の仕組み

10 Hz実証が示したもの

2025年7月1日、浜松の研究施設で、自社製ターゲット供給装置と制御システムを使い、模擬燃料へ毎秒10回のレーザー照射を行い、継続的なプラズマ生成を確認したと発表した。対象は模擬燃料であり、毎秒10回の核融合点火や正味発電を達成したという発表ではない。同社が次の節目に掲げたのは、出力・照準・排熱などを改善し、1時間以上の中性子連続発生を目指すことだった。実証内容と次の課題

加工サービスへの展開

2025年3月には京都の京大桂ベンチャープラザに、レーザー制御の応用研究拠点を開設。CFRPなどの材料を対象に加工技術を開発する方針を示した。現在の公式サービス案内には、技術コンサルティング、加工システム構築・コンポーネント販売、サンプル加工・実証がある。核融合炉の実用化を待つ間にも要素技術を産業へ接続する事業設計であり、公開案内だけから個別顧客や売上額を推定することはできない。京都拠点/サービスの範囲

高効率レーザーという別の課題

JSTのムーンショット目標10では、森芳孝PMが率いる青紫色半導体レーザーによる慣性核融合モジュールの研究が進む。レーザー装置に使う電力をどれだけ光へ変換できるかも、発電所全体の収支に影響する。ターゲットへの照射が精密でも、電気・光変換効率、燃料製造費、光学部品の寿命まで自動的に解決されるわけではない。JSTのプロジェクト説明

どんな企業に接点があるか

編集部の着眼点は、レーザー光源、耐久性のある光学部品、駆動ミラー、高速計測、制御、ターゲット製造・供給を一つのシステムにする工程にある。反応で発生する粒子や熱から光学系を守り、チャンバーを次の照射に備えて回復させる仕事も必要になる。今後は繰り返し周波数だけでなく、照射エネルギー、連続時間、命中精度、対象燃料、実際の中性子発生条件を一組で確認したい。他施設でのレーザー核融合利得を、EX-Fusion自身の運転実績として引用しないことが基本になる。

企業 DATA

国
日本
地域
アジア
所在地
大阪府吹田市/浜松・京都ほか
設立年
2021
企業カテゴリー
炉開発・要素技術企業
方式・炉型
Laser / ICF
開発段階
研究開発・実証装置開発

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