三菱重工業

ITER向けTFコイル5基と全19基分の内側構造物を製作した大型機器サプライヤー。ダイバータ外側垂直ターゲット18基の受注と実機大試作を通じ、超伝導磁石の構造製作から高熱負荷の炉内機器へ技術を展開する。

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FUSION INDUSTRY掲載日 2026-10-08更新 2026-10-085 MIN READ
CURRENT STATUS

研究装置向け供給・次世代機器開発

情報確認日:2026-10-08
COUNTRY
日本
TECHNOLOGY
要素技術
FOUNDED
未確認
FUNDING
未確認
三菱重工業株式会社の事業・開発工程。超伝導磁石:ITER向けTFコイル、精密な構造・組立、炉内の排熱機器:ダイバータ外側ターゲット、高熱負荷に耐える製造、機器を届ける:加工・溶接・検査を統合、国際調達仕様に対応。
大型部品を、炉の機器へ組み上げる。機器の製作・納入と、ITERでの燃焼プラズマ運転・発電は異なる到達点。FUSION INDUSTRY 編集部作成(独自概念図)

事業上の役割と製品

三菱重工業は、核融合装置の大型構造物と炉内機器を製作し、原型炉の設計も支援する重工メーカーである。主要な実績は、ITERのプラズマを閉じ込めるトロイダル磁場(TF)コイルの構造物・一体化製作と、熱や不純物を排出するダイバータの外側垂直ターゲット(OVT)。高周波を炉内へ入射する水平ランチャーの開発にも取り組む。同社のITER事業紹介

事業上の役割と製品:三菱重工業は、核融合装置の大型構造物と炉内機器を製作し、原型炉の設計も支援する重工メーカーである。主要な実績は、ITERのプラズマを閉じ込めるトロイダル磁場(TF)コイルの構造物・一体化製作と…。実機製作と顧客の確認:ITER用TFコイルはQSTから受注し、2020年1月に初号機が完成、2023年8月までに担当する5基をすべて出荷した。各コイルは高さ約16.5m、幅約9m、重量約300トン。全19基分の内側…
本文の論点を整理したオリジナル図解。資料確認:2026-10-08。図:FUSION INDUSTRY

実機製作と顧客の確認

ITER用TFコイルはQSTから受注し、2020年1月に初号機が完成、2023年8月までに担当する5基をすべて出荷した。各コイルは高さ約16.5m、幅約9m、重量約300トン。全19基分の内側構造物も二見工場で製作した。5基の巻線部は三菱電機、外側構造物は韓国で製作し、三菱重工が一体化した国際分業であり、完成コイルと巻線部の実績を区別する必要がある。2023年8月24日発表

ダイバータでは、2021年のOVT6基に続き、2024年5月に12基を追加受注。発注者はいずれもQSTで、同時点の同機構発注済み18基を担う。追加分は2026年から納品する計画として公表されたが、この計画だけでは納入完了を意味しない。2024年5月20日発表

バリューチェーンでの意義

同社を見る際は、完成機器の数量だけでなく、構造物単体の供給範囲、他社との製造分担、研究機関による認証の三点を併せて確認すると、技術の位置づけが分かりやすい。

同社の強みは、大きな部品を造る能力だけでなく、溶接変形を管理し、厳しい寸法精度と接合品質を実機サイズで成立させる工程にある。ダイバータでは、タングステンと銅合金製冷却管の異種材接合、高熱負荷試験、非破壊検査を組み合わせる。2023年8月にプラズマ対向ユニットの高熱負荷試験に合格し、2024年3月にはOVTの実機大プロトタイプを完成した。素材・部品を、研究機関が受け入れられる大型機器へまとめる位置にある。三菱重工技報・2024年

開発段階と残る課題

OVTの設計熱負荷は定常時10MW/m²、ピーク時20MW/m²と厳しく、認証済み工程を量産品でも再現する品質管理が重要となる。原型炉では真空容器、増殖ブランケット、遠隔保守の概念検討を進めているが、同社技報は工学設計への具体化と長期的な設計・製造技術の維持を課題に挙げる。ITER部品の出荷や試作の成功は、核融合発電所全体の完成・商用運転を示すものではない。技術開発の段階と課題

企業 DATA

国
日本
地域
アジア
企業カテゴリー
サプライヤー
方式・炉型
要素技術
開発段階
研究装置向け供給・次世代機器開発

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