Helion Energy
FRCをパルス圧縮し、電磁誘導で電力を直接回収する炉開発企業。PolarisのD–T実験とOrionの整備を進めるが、正味発電とD–He3燃料の商用化は引き続き検証課題。
企業の公式サイト ↗試作機実験・初号発電所の整備
- COUNTRY
- アメリカ
- TECHNOLOGY
- FRC
- FOUNDED
- 2013
- FUNDING
- 未確認
一般的な段階の参照図です。この企業・計画の正確な到達地点は未確認のため、位置を確定していません。 方式や事業によって開発経路は異なります。
Polarisで反応・電力回収を検証し、Orionへ展開

パルス圧縮と電力回収を一体で開発
Helion Energyは米ワシントン州の炉開発企業。装置の両端で磁場反転配位(FRC)プラズマを作り、中央へ加速・合体させ、強い磁場で短時間に圧縮する。反応後に膨張するプラズマが外部磁場を押し返す際、コイルに誘導される電流を回収する設計だ。蒸気タービンを介さず、投入した電磁エネルギーの再利用と核融合由来の電力回収を組み合わせる。パルス電源、コンデンサ、磁石、計測・制御を含む発電システムが開発対象である。公式技術解説
Polarisの実験とOrionの建設準備
D–He3を目指す燃料サイクル
長期的には重水素・ヘリウム3(D–He3)を使い、荷電粒子に多くのエネルギーを配分して直接回収につなげる構想だ。希少なヘリウム3は、重水素同士の反応や生成トリチウムの崩壊を利用し、分離・回収する方針。試験では複数の燃料を使用する。D–He3はD–Tより高温など厳しい反応条件を要し、副反応による中性子も生じるため、「中性子ゼロ」「トリチウム不要」とは説明できない。燃料と実装課題
契約目標と実証すべき境界
2023年5月10日のMicrosoft向け電力購入契約発表では、2028年の稼働と、その後1年間の立ち上げを経て50 MW以上を目指した。一方、2026年5月更新のFAQはPolarisの目標を「核融合由来の電力の実証」と整理している。回収電力、装置内の収支、補機まで含む発電所全体の正味電力を混同してはいけない。繰り返し運転、部材寿命、燃料処理、系統連系を統合して成立させることが商用化の条件であり、契約年次は達成済みの実績ではない。炉心がパルス動作しても、外部への出力は蓄電・電力変換で平滑化する設計となる。高頻度運転時のコイルの疲労や熱負荷、放射線にさらされる材料の耐久性まで確かめる必要がある。事業性を見る際も、一度の高温到達だけでなく、回収効率と繰り返し性能を併せて追うことが重要だ。契約発表/測定境界と残る課題
企業 DATA
- 国
- アメリカ
- 地域
- 北米
- 所在地
- ワシントン州エバレット
- 設立年
- 2013
- 企業カテゴリー
- 炉開発企業
- 方式・炉型
- FRC
- 燃料
- D–He3が長期目標。D–D、D–Tも試験に使用
- 開発段階
- 試作機実験・初号発電所の整備
- 提携先
- Microsoft(電力購入契約)、Constellation(電力マーケティング)
- 開発ロードマップ
- Polarisで反応・電力回収を検証し、Orionへ展開
- 商用化目標
- 2028年の初号機稼働、1年間の立ち上げ後50 MW以上(企業目標)
- Helion's Fusion Technology
- Helion Achieves New Industry-First Fusion Energy Milestones, Accelerating Path to Commercial Fusion
- Helion clears key regulatory milestone on the path to building and operating the world's first fusion power plant
- Frequently asked questions(最終更新日)
- Helion announces world’s first fusion energy purchase agreement with Microsoft
確認日:2026-10-08
2026年10月8日までの企業一次資料を確認。反応・高温化、許認可、商用化目標を区別し、正味発電達成を認定するものではない。